RDH 200

柔軟な使用:RDH 200シリーズRFIDリーダー
最大100 mmの読み取り範囲でコンパクト
RFIDなど、近代的な識別システムは、生産工程のシームレスなトラッキングや効率的なマテリアルフローのモニタリングのため、自動化した生産管理システムには欠かせないコンポーネントとなっています。
しばしば、特に生産セルやコンベアラインでは空間に制約があります。RDH 202/242シリーズの高周波リーダーは、そのコンパクトな大きさという点で際立っており、その設計のおかげでとても容易に、かつ柔軟に取り付けることが可能で、100 mmもの最大読み取り範囲を誇ることから幅広い用途をもたらします。
新しいRFIDリーダーとして、IO-リンクを搭載したRDH 242やRS 232インターフェースを搭載したRDH 202が入手可能です。
このRFIDシリーズで注目すべきなのが、NFC用途への適合性です:RFID工業規格ISO 15693に加え、RDH 202/242は規格ISO 14443Aもサポートしており、NFCフォーラムタイプ2および5に準じRFIDタグの読み取りと書き込みも行います。これは、例えばNFCタグを介して機械での認証にリーダーを使用することも可能であることを意味します。
お客様のメリット
- コンパクトなサイズで広い読み取り範囲:最大100 mmの読み取り範囲(使用されるRFIDトランスポンダにより異なる)を誇るRDH 202/242シリーズのRFIDリーダーは、生産管理エリアと組立エリアにおいて柔軟に使用することができます。
- IO-リンクを介したシンプルな統合:IO-リンクの一つのバージョン(RDH 242)として、このRFIDリーダーはIO-リンクの基準1.1.3の要件を完全に満たし、最新のIODDを搭載していることで素早く管理システムに統合することが可能となっています。
- NFCタグの読み取り:一般的な高周波工業規格ISO 15693に加え、ISO 14443Aタグがサポートされています。特に、NFCタグ(タイプ2、5)のアプリケーションは、例えば機械でのユーザー認証のために使用することも可能です。
- -32°Cまでの温度範囲:-32℃の動作時耐寒性を備えるRDU 202/242は、市場で最高の価値を提供します。このため、冷凍倉庫での応用が問題なく可能です。
- 柔軟な取付け方法:機器の背面は取付けプレートとして設計され、特にアクセシビリティが良好でネジによる取付けを迅速かつ柔軟に行えます。金属表面に直接取り付けることも可能です。
- 魅力的な価格対性能比:市場志向の価格による技術的な優位性とメリット。
ハイライト

68 x 68 x 42 mmのコンパクトサイズながら、最大100 mmの読み取り範囲を達成します(タグのタイプとサイズにより異なります)。これは、市場においてトップクラスの性能です。これにより、限られた設置空間において応用できます。

この機器のクラスで注目すべきなのが、NFCへの適合性です。一般的に、このセグメントの製品は、従来の高周波RFID工業規格ISO 15693に限定されます。RDH 202/242には、ISO 14443Aの規格とNFCフォーラムタイプ2および5の実装も含まれますが、このことは、大きなデータメモリを伴うRFIDタグやNFCタグが使用できることを意味します。これにより、例えば機械で作業している者の認証などを必要とする工業環境におけるアプリケーションシナリオを拡張することができます。

RDH 242はIO-リンクモデルとして設計されているため、多数のセンサやアクチュエータがシステムに設置されている工場の自動化と製造管理のアプリケーションにおいて使用することができます。生産レベルでのデータのインストールと検出、ならびに転送は、迅速かつ容易に行われなければなりません。ボトルまたはワークピースを示すRFIDタグ上の64ビットの固有IDなど、少量のデータを取得するのに理想的です。同梱のIO機器説明書(IODD)を参照することで、あらゆるRFIDリーダーをシステム管理内に容易に組み込むことができます。

動作温度範囲が-32℃までのRDH 202/242シリーズは、極寒環境のアプリケーションでの使用を可能にする最高の価値を提供します。
アプリケーション

コンベアライン上のコンテナの識別
要件:
マテリアルフローにおいて、コンテナを自動的に目的の場所へと運びます。これを実現するために、コンテナとその積載物を、積み込み、移送、配送の各ステーション、倉庫で確実に識別できる必要があります。
解決策:
RFIDは、容器の汚染増加や定期的な洗浄工程などにより、バーコードラベルが確実に読み取れない場合の識別作業を解決するために使用することができます。RDH 202/242を使用すると、RFIDタグの位置が固定され、読み取り距離が定義された容器は、動的であっても確実に読み取ることができます。いわゆるオンメタルタグを使用する場合、これは金属容器にも適用されます。

生産セルにおける生産管理
要件:
生産セルは通常、空間が不足しています。このため識別システムはコンパクトで、インストールの間に良好なアクセシビリティをもたらさなければなりません。個々の生産段階はしばしば、RFIDタグに記録されます。このことは、ワークピース、コンポーネント、またはトレーを識別することに加え、書き込みプロセスが必要であることを意味します。
解決策:
RDH 202/242シリーズのRFIDリーダーは68 x 68 x 42 mm(99 x 68 x 42 mm、取付けプレートあり)というとてもコンパクトな寸法が特徴で、柔軟性の高い取り付け方法があることで迅速に取り付けることができます。また、実装されているコマンドセットによってISO 15693および14443Aという高周波の規格との完ぺきな適合性を確保してRFIDタグにデータを書き込むことが可能で、特にこれによりさまざまなメモリサイズを持つ多様なタグを提供することができます。

機械でのユーザー認証
要件:
機械やシステム管理にパラメータを入力できるようにしたり、設定を変更したりできるようにするため、しばしばユーザーの役割に応じて個別の権利が付与されます。操作者が入力をするには、機械で自分自身を認証しなければなりません。
解決策:
NFCへの適合性のおかげで、操作者は個別にプログラミングされたNFCカードやキーフォブなどを使うことができます。これらは、RDH 202/242を使ってシステムにより検出されます。それらは次に、以前に付与されたユーザーの権利を使って認証されます。またこれにより、NFC通信を利用するのであれば、従業員は、通常は出勤・退勤時刻を記録するために使用する電子スタッフカードで認証を行うことが可能となります。
技術的特性
特徴 | RDH 202 | RDH 242 |
周波数 | HF (13.56 MHz) | HF (13.56 MHz) |
読み取り範囲 | 最大100 mm | 最大100 mm |
RFID規格 | ISO/IEC 15693 ISO/IEC 14443A NFCタイプ2、5 | ISO/IEC 15693 ISO/IEC 14443A NFCタイプ2、5 |
インターフェース | RS 232 | IO-リンク、V 1.1.3 COM 3 |
寸法 | 68 x 68 x 42 mm (99 x 68 x 42 mm、取付けプレートを含む) | 68 x 68 x 42 mm (99 x 68 x 42 mm、取付けプレートを含む) |
筐体の材料 | PC | PC |
動作温度 | -32~+60°C | -32~+60°C |
保管温度 | -40~+85°C | -40~+85°C |
保護等級 | IP67 | IP67 |
認証 | CE、UL、FCC、ETA-WPC、SRRC | CE、UL、FCC、ETA-WPC、SRRC |