検出範囲の長い誘導型センサ
スイッチング距離が最大40ミリメートルまでの用途に対応
誘導型センサは、金属を非接触で検出するためにあらゆる産業で使用されています。動く機械部品の位置検出は、機械の制御にとって重要です。誘導型センサは、スチール、アルミニウム、銅合金、ステンレススチール製の工具、入力素材、最終製品を検出する必要がある場合でも、最初の選択肢となります。
近接センサとも呼ばれる誘導型センサは、短い距離の金属物体を確実に検出することで知られています。スイッチング距離を伸ばしたモデルは、標準的な誘導型センサの最大3倍の動作範囲を可能にします。そのため、これらのセンサは、設置スペースが小さい場合や、例えば位置合わせの不正確さ、機械的な遊びまたは振動があるアプリケーションなどの、距離または許容差が大きい用途にも適しています。
IS 200MM.2という名称の新しい頑丈なセンサは、ニッケルメッキを施した真鍮製で、円筒形のM12、M18、M30筐体があります。高い機械的応力下でも使用でき、高精度の測定と再現性を優れた費用対効果で提供します。最大40mmのスイッチング距離を持つセンサは、それぞれのアプリケーションに応じて準フラッシュまたはフラッシュ無しで設置することができます。これらのセンサは、既存の誘導型製品ラインナップを拡大します。
ハイライト
信頼性の高いプロセスを実現する長いスイッチング距離
スイッチング距離の長い誘導型センサは、検出対象物から離れた場所に取り付けることができます。これにより、移動する、あるいは正確に配置されていない金属物体があるアプリケーションでのセンサの実装が簡素化され、動作中の衝突のリスクが低減されます。
標準化による保管コストの削減
新しいIS 200シリーズのセンサはスイッチング距離が長いため、1つのセンサモデルで複数の動作範囲に対応できます。外形を標準化することで、在庫コストを削減できます。
アプリケーション
ガントリークレーンの正面検知
要件:
商品は、産業用クレーンシステムを使って倉庫に保管または一時保管される。センサはクレーンやトロリーの最終位置を決定し、正確な位置決めを可能にする必要がある。
解決策:
IS200シリーズの誘導型センサは、クレーンの最終位置を確実に検出します。円筒形センサIS 230MM.2/4NO-22E-S12は準フラッシュマウントが可能で、最大22mmの動作範囲を実現します。
スキッドコンベアシステムの位置制御
要件:
自動車産業では、スキッドコンベアシステムの位置を正確に決定し、後続の作業工程を調整・同期させる必要がある。
解決策:
円筒外形の誘導型センサはこの作業に適しています。頑丈なISS 218MM.2/4NO-20N-S12センサは、最大20mmの長いスイッチング距離で際立っています。
製品キャリアの物体検出
要件:
包装工程では、一次包装の積み重ねと供給はしばしばマガジンの中で行われる。衝突を防ぎ、送りを制御するために、これらのマガジンやフィーダーフィンガーの位置を検出しなければならない。キャリアのアライメントが不正確であっても、検出は信頼できるものでなければならない。
解決策:
誘導型センサは、マガジンの金属構造を確実かつ正確に検出します。212シリーズのセンサ（例えばISS 212MM.2/4NO-10N-S12）は、小型外形のため、このアプリケーションに特に適しています。